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夏のレポート三本立て 『愛媛県総合科学博物館の巻』『淡路人形浄瑠璃館の巻』『高松市埋蔵文化センターの巻』



淡路人形浄瑠璃館の巻

8月8日に新規オープンした淡路人形浄瑠璃館様の展示企画・デザイン・製作施工のレポートです。

「淡路人形芝居の歴史は古くそして美しい」・・・。

淡路に人形芝居が伝わってから約500年にもなるのだそうです。
当時は40を越える座(団体)が存在していたそうですが、現在では1つしか残っていません。
私たちにとって“文化”“伝統”というものは崇高なものです。
でもその反面、ふわっと人間の上に乗っかっている、とても儚いもののような気もします。
“人間”て、たくさん欲を持った生き物ですから、何かが自分の中で不(負)の対象になると簡単に切り捨てたりします。
「当時は40以上あった・・・」これは少し寂しい気もしますが、多くの座が消えたのも、それに置き変わる新しい大衆文化や娯楽が生まれたからでしょうし、世は移ろうものです。
しかし淡路には1つ残りました。
「たった1つ」かもしれませんが、この1つを継承し続けてきた動機には、淡路の人々が文化を守る意識や人形芝居への愛情があったのではないでしょうか。 人形芝居のため、一座のため、地域のため、想いの源は何にせよ、 淡路には“文化”“伝統”のために、尽力してきた人たちがいるという証が「淡路人形浄瑠璃館」というカタチとなったのです。(美しい。)


淡路人形浄瑠璃館


ちょっと脱線気味なのでレポートに戻ります。
淡路人形芝居もそうなのですが、歴史的なものを題材にした展示には、 機械に求めるような緻密さや技巧といったものより、感情、歴史の重みを実感できる様なしっとりとした質感を強く意識し作業しています。 なるべく統一感を保ち、施設が持つ雰囲気、資料の性格、テーマに沿った 展示となるよう組立てていきます。
今回の製作テーマは「情緒性」でした。 淡路人形芝居に対する淡路の人たちの想いが、多くの来館者に伝わるための“サポーター”に なれていればうれしいです。


淡路人形浄瑠璃館
上記レポート中に使用した画像、URL、業務内容について、淡路人形浄瑠璃館様の承諾を得て掲載しております
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